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こごめちゃんの湯けむり日記(観光すぽっと/その3)万葉公園編

湯河原温泉「万葉公園」

【その3】

万葉公園で、言葉が生まれる理由

湯河原の朝はとても静か。聞こえてくる鳥の囀りが心地いい。
極め付けは万葉公園の、のんびり散歩。マイナスイオンを感じるって本当にあるんだと思う。

川の音、木々のざわめき、湿った土の匂い。
ここは、何かを話しかけてくる場所じゃなくて、
こっちの声を待ってくれる場所だと思う。

万葉公園は、名前のとおり「万葉集」に縁のある場所。
湯河原は、万葉集にも詠まれた、日本でもいちばん古い温泉地のひとつ。

昔の人たちは、
今みたいにSNSもないし、写真も簡単に撮れない。
その代わり、感じたことを言葉にして残した。

文人たちがこの地を訪れ、
温泉につかり、川を眺め、
きっと今の私みたいに、少し立ち止まっていたんだと思う。

万葉公園を歩いていると、
「書かなきゃ」じゃなくて
「書きたくなる」空気がある。

滝のそばのベンチに座って、
何も考えずにぼーっとしていると、
なぜか昔の歌人たちの気持ちが、ほんの少しだけわかる気がする。

忙しい毎日の中で、
言葉はどうしても「伝えるための道具」になりがちだけど、
ここでは「自分のための言葉」が自然と浮かんでくる。

それはメモでもいいし、
誰にも見せない文章でもいい。

万葉公園は、
考えをまとめる場所というより、
気持ちをほどく場所。

歩き終わるころには、
心の中が少し整っている。

たぶん、昔の文人たちも同じだった。
だからこの場所は、千年以上たっても、
こんなに静かで、やさしいままなんだと思う。

このあと温泉に入る予定がある人は、
ぜひ万葉公園を先に歩いてほしい。

湯河原の湯は、
心がゆるんでからの方が、よく沁みるから。

招き猫

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